5月1日、5月3日、5月5日の3つの夜、私たちは Silver Moon のメインレストラン Atlantide で夕食をとった。メニューフォルダはダークな木目調で、ATLANTIDE の文字と星芒が箔押しされ、中には毎晩替わる「今夜のおすすめ」が入っている。同じ店に3晩通うと、そのリズムが見えてくる。まずメニューを見て、注文し、料理が一皿ずつ運ばれてくるのを待つ。同じレストランなのに、3日で3つの顔があった。
5月1日:イカのフリットとグリルステーキ
初日の「今夜のおすすめ」ははっきりしていた。前菜はトマトサラダとイカのフリット、メインはグリルした石首魚、レモングラスビーフ、ピスタチオのリゾット、デザートはトロピカルフルーツのコカーダ。メニューの下にはいつものようにソムリエおすすめの白ワインと赤ワインが載り、迷っている人への答えが用意されていた。


おすすめのほかに、定番メニュー「SILVERSEA CLASSIC LIGHT BITES」もある。コンソメ、トマトスープ、シーザーサラダ、ミックスリーフサラダ、シュリンプカクテル、ペンネパスタ、チキンブレスト、サーモンフィレ。軽く済ませたい人はおすすめに付き合わなくても、こちらを選べる。

私たちはイカのフリットを頼んだ。白い皿に3つのフリットが並び、下にはロメスコソース、レモンのくし切りとハーブが添えられている。サクサクの衣にほんのり辛いソース、前菜としてちょうどいい。メインはグリルステーキ。黒い皿のステーキには焼き目が付き、ハッセルバックポテト、ブロッコリー、パプリカ、ニンジン、ナスが添えられていた。しっかりした分量で、夜食を探す必要はなかった。


5月3日:ステーキとロブスターテール
5月3日のおすすめは一式替わっていた。前菜は圧縮スイカとマグロのタルタル、メインはハリバットのグリル、チキンパルミジャーナ、モリーユ茸とトリュフのリゾット、デザートはキャラメルココナッツタルト。おすすめワインも替わり、メニューの表情は毎晩違う。

この夜のメインが一番堂々としていた。黒い皿に焼き目の付いた大きなステーキ、その横には赤く焼けたロブスターテール、ポテトの wedge、芽キャベツ、小さなソースの器。ステーキとロブスターの同皿、卓上の灯りに照らされて、皿全体が光っているように見えた。

5月5日:蟹肉、クレープのミルフィーユと焼きフルーツのパイ
5月5日のおすすめは、キャラメリゼした赤玉ねぎのタルトレットとグリュイエールチーズと牛肉のコロッケで始まり、メインはターボットのグリル、ヘーゼルナッツ詰めのチキンルーラード、衣付きナスのケーキ、デザートは栗のモンブラン。メニュー下のおすすめワインは初日と同じ組み合わせに戻り、旧友が戻ってきたような挨拶だった。

定番メニューの前菜ページは長い。フォアグラのテリーヌ、ビーフタルタル、蟹肉と冷たいキュウリ、天ぷら海老、野菜の小庭、ほうれん草とコーンのコロッケ、ロブスタービスク、ローストした梨のサラダ。私たちは蟹肉と冷たいキュウリを選んだ。白い皿の中央に蟹肉が盛られ、グレープフルーツのスライスとキュウリの細切りが載り、皿の縁にはソースが点々と置かれている。冷たくさっぱりして、メインの前のひと息にちょうどいい。


デザートは2つ来た。ひとつは薄いクレープを重ねたミルフィーユで、ピスタチオのアイスクリームとサクサクの薄片が添えられ、淡いソースが黒い皿に尾を引いていた。もうひとつは焼きフルーツのパイ包みで、切り分けると中は透き通るまで焼けたフルーツ、クリームソースとベリーが添えられ、温かい。アイスクリームの冷たさと対照的で、ちょうどいい組み合わせだった。


3晩通って、Atlantide の決まりがわかった。おすすめは毎日替わり、定番はずっとそこにある。新しいものが食べたければおすすめを、安心したければ定番を。同じ店に3晩通っても飽きなかったのは、メニューが一度も繰り返されなかったからだ。












