5月11日、Silver Moon はコディアックに接岸しました。アラスカの寄港日はたいていこうです。午前中に船が接岸し、下船して一回りし、夕方に船に戻ります。この日は遠くまで行きませんでした。埠頭、加工場、港、そして熊。それがすべてでした。
接岸の午前
午前10時前、私たちはまだ船におり、バルコニーから埠頭そばのカニ籠置き場を眺めました。鉄の籠が何段にも積まれ、そばにはフォークリフトと小舟、後ろは山の斜面です。コディアックは漁港で、こうした光景のほうが絵葉書よりコディアックらしい。

11時半に下船すると、Silver Moon の中央部が埠頭に接岸し、Petro Marine のタンク車二台が濡れたアスファルトに停まり、船体を映していました。船が接岸するとき、埠頭には独自のリズムがあります。給油する人、係留索を扱う人、それぞれが自分の仕事に忙しい。

船尾から見ると、白い天幕の甲板が何層にも重なり、埠頭の作業員が係留索を扱い、濡れたアスファルトが船影を映しています。私たちはこの角度が好きです。船は絵葉書の中の船ではなく、まさに接岸中の船だからです。

埠頭を歩く
埠頭に沿って歩くと、船の側面にはオレンジと白の救命艇が掛かり、遠くの乗船梯では人が上り下りしています。近くで見ると救命艇は想像より大きく、オレンジ色が白い船体によく映えます。

さらに近づくと、救命艇と乗船梯の細部、船べりで忙しく働く埠頭の作業員、濡れたアスファルトに映る船全体です。

埠頭そばには黄色いスクールバスが停まり、前面には Passenger Shuttle の看板。コディアックでは、シャトルバスはスクールバスの転用です。雲が山の斜面に垂れ込め、雨は上がったばかりでした。

加工場のほうでは、STAR OF KODIAK の船体が Pacific Seafood の建物のそばに立ち、青いコンテナと停まった車両が前に並んでいます。ここは観光名所ではなく、コディアックが毎日働く場所です。

緑のベンチのある展望台からは、港全体が見渡せました。左にはもう一隻の白い小船、中央には木造の家、右端には STAR OF KODIAK の船首、濡れたアスファルトの駐車場を車両が行き交います。

熊の街
コディアックはどこも熊です。道ばたの Bear A-B-Cs の説明板には、熊と付き合う決まりが書かれています。A は食べ物へのアクセス、B は最良のふるまい、C は常識。熊の縄張りでは、人が決まりを守ります。

歩道のそばには、立ち上がった黒い巨大な熊の像が立ち、赤い歩道には熊の足跡が一列に並んでいます。像は人よりはるかに高く、その前に立つと、コディアックの熊は伝説ではないと感じます。

展示室では、等身大のヒグマの彫刻三体が渓流の模型で鮭を捕っていました。母熊と子熊が水辺に集まり、鮭が赤く並んでいます。コディアックの一日は、この熊の群れで締めくくられます。












