東京で乗船し、北太平洋を北上するSilver Moon の船上記録。乗船日のデッキから S.A.L.T. の食卓まで、航程順に並べました。
この旅を一気に読む
2026年4月30日、東京・晴海。Silver Moon は岸壁で待っていて、15日14夜・太平洋を渡りアラスカへ向かう航海が始まろうとしていた。ターミナルの折り鶴、乗船時の冷たいおしぼり、そしてバトラーが部屋で開けてくれたシャンパン——乗船日の高揚感にあふれた一日。
乗船初日の夜は、寄港地に寄り添うS.A.L.T. Kitchenの2冊のメニューから——タラバガニの脚、深川のあさり飯、鴨南蛮そばと4皿のデザート。食後はカフェでマカロンと抹茶ラテ、深夜にはスイートへ届いたバーガー、ホットドッグとクレームブリュレで締めくくりました。
Silver Moon の航海の食。5 月 7 日、窓際で海を見ながらのスイートの朝食。5 月 10 日のランチはメニューの前菜から緑のガラスの冷前菜まで、その晩はシルバー・ノートのディナー——パンに添えるソース、キャビアの卵サラダ、キヌアのタルト、ツナのタルタル、ロブスターとステーキのコンビ。そして 5 月 11 日と 13 日、未明にスイートへ届いた夜食が 2 回。
東京からアラスカへ向かう航海の前半は、一日中海の上の日が多くありました。この記事は行程の話ではなく、船そのものの日々の話です。出港の港、船尾の航跡、灰色の海、そしてレストランの窓やバルコニーから見た海、夕暮れとフィヨルドの水面。
5月11日、Silver Moon はコディアックに接岸しました。バルコニーから埠頭そばのカニ籠置き場を眺め、濡れたアスファルトの埠頭を加工場と港へ歩き、熊の説明板、熊の像、展示室で鮭を捕る彫刻に出会いました。熊を記号とする街です。
← 特集一覧